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食育って特別な事じゃない

まいにちが食育だよ!

おはようございます。
札幌たいわ士、しあわせ母ちゃん古瀬です。

ずーーーーーーっと私が言い続けてきてることではありますが。
巷で流行りの(いや、既に定番化したと言っても過言ではない)「食育」。

この「食育」というワード。
私、大っ嫌いです!!!

(あ、言っちゃった)

最近とある出来事がありまして、
久しぶりにはらわた煮えくり返るほど怒りが湧いてきたので、
ちょっとこれは何度も伝え続けていかなくては!と思い書き綴ります。

***

皆さん、「食育」って何でしょうか?

いのちに感謝して食事を食べること?
作ってくれた人に感謝して残さず食べること?
いつも食べてるご飯がどのように作られるのかを知ること?

はい、そうかもしれません。
どれも大切なことではあるでしょう。

先日、とある子ども向けのお料理教室に娘と共に参加しました。
娘はお料理への興味が強く、この日も娘たっての希望で申し込みました。

講師は有名な料理研究家。
(テレビが無いのでその方のお名前程度しか存じ上げておらず、
一体どんな活動をされていらっしゃるのか実際にはよくわかっておりません)
テレビにも出ておられるのでしょうか?
周りのお母さん達のミーハーっぷりにそんな事を考えたりしてました。

小学生にしてはかなり高度な作業。
貝を殻から外したり、イカを捌いたり、鶏肉を半身から捌いたり。
予定を1時間半もオーバーするほど大変な作業をしながら、
子どもたちは一生懸命頑張って作っていました。

そうして出来たご飯。
子どもたちのワクワクも、ドキドキも、緊張も、大変さも、
全てが融け込んだこの世にたった一つしかないご飯。


「残ったら、是非お父さんお母さんも召し上がってみて下さいね」
という先生の言葉に、早速よそおうとした瞬間、
「足りなければ僕が作ったのもあるのでどうぞ」

お母さん達の心が跳ね上がる音が聞こえました。。。

同じテーブルのお母さんに
「召し上がりますか?よそっても良いですか?」と聞くも、
「いやいや、私は良いので食べて下さい!」と激しく勧められ。

私は聞いていましたよ、先生が作ったの食べたい!と言っていたのを。。。

子どもたちが作ったのは、子どもの皿からひと口もらうだけ、
自分のお皿にはしっかりと先生の作ったご飯。
そして「先生が作ったの、なんか違う!なにが違うんだろう!」と盛り上がる。
子どもたちは「私も食べてみたーい」「ほんとだ、なんか違う。野菜が甘い!」と。

その様子を見て、私は心底ガッカリしました。
食育講座と銘打った講座に参加しながら、
一番大切な部分に気が付いてない。

「〇〇ちゃんの作ってくれたご飯、最高に美味しい!」って食べるとこだろうが!!!


それこそがすべての基本ですよ。
美味しいとか、美味しくないとか、そんな事の前に、
「あなたの作ってくれたご飯は最高よ!作ってくれてありがとう!」と伝える。
それ以上でもそれ以下でもないのです!

特に女の子は、大きくなって母親になる。
作ったものを美味しい!って言ってもらえることは、
しあわせな母親のベースを築いていくと思うのです。

この親子の会話は、とても象徴的だと感じます。
今回に限らず、結果を重視した言動は日々いろんな場面で目にします。
どうかその前に、あなたの目の前にいる愛する我が子の頑張りに、
「最高だよ!嬉しいよ!」と一言伝えて欲しい。
結果に目を向けるのはその後にして欲しい。

そして、食育と言うものはイベント的に非日常で身に付けるものではなく、
まいにちの中で当たり前に伝えていくことです。
それは、「残さず食べなさい!」と口で言って教えるんじゃなくて、
親の姿を見せることでしか伝わりません。


先ほど出てきたお母さんが「好き嫌いしないで食べなさい」と言ったところで、
説得力など微塵もありませんし、子どもはすべてを見抜いています。
「元々生きていたいのちなんだから大事に食べなさい」と言う反面、
家の中に入ってきた虫は血相変えて殺します。
お肉やお魚は「生きていた」と言うのに、
野菜を「生きていたいのち」という人はほとんどいません。

「食育」と一部分だけ切り取るからおかしくなる。
「栄養」しか見ないから食事が変になっていくようなものです。

食事だけじゃないのです。
人が生きていくために必要なこと全て。
それらが絡み合い、交わり合って生きているのです。


そして、この世で一番「食育」が必要なのは、お母さんです。
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  1. 2015/06/16(火) 06:01:53|
  2. 教室
  3. | コメント:4
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コメント

父子家庭

料理を作るのも、子供を育てるのも、お母さんだけの仕事ではなく、お父さんが料理を作ったり子育て頑張ってることもあるのでお母さんとか女の子とか決めつけるのは少し視野が狭いと感じました。
将来お子さんが、料理は女性がするものという固定観念を植えつけられることが心配です。
そこから発展して、女性は家、男性は外で働くという古い考えを持たないように注意すべきではないでしょうか。
  1. 2015/06/16(火) 10:13:31 |
  2. URL |
  3. とおりすがり #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

父子家庭さんのコメントに激しく同意します。
  1. 2015/06/16(火) 13:56:44 |
  2. URL |
  3. 通りすがり #-
  4. [ 編集 ]

Re: 父子家庭

とおりすがりさん

今回のブログは、男がどうだとか女がどうだとか、そういう観点でのお話ではありません。
よく読んで頂ければお分かりになると思いますが食育というものの本質のお話です。
お父さんが食事を作ること、家事をすること、子育てをすること、
それはとても素晴らしことですし、私も父子家庭で育ちましたからそれが当たり前の環境で育ちました。
男が外に出て女は家庭を守るという考えも、
男女平等という考えも、
女が働き男が主夫になるという考えも、
それぞれのご家庭の話であり、私がどうこうとジャッジする問題ではありません。
実際、我が家の子どもはパパのつくるご飯が一番美味しい!と言います。
考えを植え付けるのではなく、お母さんと言うものに対して幸せなイメージを持つかどうか、
それがこの頃から始まっているというお話です。

あと、ここからは私個人の考えですが、
女と男の体が違うように、男と女の役割も違って当然だと考えます。
女に産まれて幸せだと感じられれば、母親の役割を重荷に感じることも無いでしょう。
それは男の子も同じです。
  1. 2015/06/16(火) 15:50:24 |
  2. URL |
  3. iku #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

通りすがりさん

とおりすがりさんへのお返事は上のコメントにございます。
私は女は家事をして、子育てをして、など、この記事では一言も書いていないのですが。。。
実際に私がそう想っていたとしたら外に出て仕事などしてません。
通りすがったようですので、おそらくこの記事しかお読みになっていらっしゃらないと思いますが、
是非他の記事もご覧になってからコメントを残して下さいね。
  1. 2015/06/16(火) 16:00:47 |
  2. URL |
  3. iku #-
  4. [ 編集 ]

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